第41回定期演奏会 プログラム紹介

演奏会

今年もおかげさまで、第41回定期演奏会を開催する運びとなりました。今年の演奏曲目を、団員の皆さんから紹介いたします。

行進曲「希望の空」 March “Silver Lining in the Sky”  作曲:和田 信

2012年度吹奏楽コンクールの課題曲で、8分の6拍子の明るく爽やかなマーチです。
英題の『silver lining』とは直訳すると『銀色の裏地』となります。では、なぜ『希望の空』が『silver lining (銀色の裏地)』なのでしょうか。それはsilver liningに希望の兆しという意味があるからです。地表から見たら曇り空でも、雲の裏には太陽があり、雲が銀色に輝いている。つまり、困難なときでも、その裏は輝いているのだからいつか光が差し込んでくる、ということです。
皆様に素敵な日々が訪れますように、そんな想いを込めて演奏いたします。(tp R.K)

たなばた THE SEVEN NIGHT OF JULY  作曲:酒井 格

吹奏楽人気曲ランキングでは、必ずと言っていいほど上位にランクインするたなばた。吹くのも聴くのも楽しい魅力的なこの曲を、作曲者の酒井格さんは高校生の時に書いたというから驚きです。高校生らしいエネルギーと勢いが感じられのもこの曲の魅力ですが、一番の聴き所は、やはり中間部のアルトサックス(織姫)とユーフォニアム(彦星)のデュエットです。この部分は同じ部活にいたカップルをイメージして書いたそうですが、こんなロマンティックなメロディーが思い浮かぶなんて、よほど仲の良いカップルだったんでしょうね。本日は、残念ながらカップルではありませんが、在籍年数だけは共に長い熟年コンビ(笑)が若々しい演奏目指して頑張ります!(sax E.N)

風紋  作曲:保科 洋

俵万智さんの短歌【「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日】が流行した1987年の吹奏楽コンクール課題曲の一つが、この保科洋先生作曲の「風紋」です。連盟の委嘱作品であり、吹奏楽ファンで知らない人はいないというくらい有名で、原典版、管弦楽版とともに楽しんでおられる方も多いのではないでしょうか。本日は課題曲で使われたバージョンをお届けします。

演奏難易度もそこまで高くなく、一方でバンドの個性が良く出る楽曲として知られています。トランペットセクションは、譜面指示に従ってコルネットで挑みます。まぁ、指揮者がコルネット推しなことも理由の一つです。トランペットのときとは違った音のブレンド感が表現できれば良いなと思っています。演奏会中の楽器の持ち替えというだけで緊張しますが、練習の度に、その日は使わないかもしれない数本を持参するのは大変です。

昨今は「いいね」の数を争う風潮ですが、誰か一人からの「いいね」で世界が決まる時代に生まれた曲。私たちの演奏が、みなさまの「いいね」に触れる何かを届けられると、素晴らしいなと思います。(tp M.H)

Sea Poem(2014)~海の詩~ 世界初演  作曲:岡村 雄之典

「Sea poem」は2014年、私が中学3年の時に作曲した初めてのピアノ以外の楽器のための曲でした。
ピアノという楽器を弾くことから音楽を始めた僕にとって、ほかの楽器のために曲を書くことは未知の世界で、とても張り切って作曲に取り組んでいたことをよく覚えています。
というのも、当時所属していた吹奏楽部を引退する際にこの曲を渡そうと考えていて、後輩たちに演奏してほしい!という淡い期待を抱いていたのです。
予定通りのタイミングで曲は贈りましたが、残念ながら演奏機会には恵まれず、実家のパソコンの端の方にポツンとデータのみが残されました。
それから8年が経過した今年の夏、田中秀明さんより「既に作曲がしてある曲」「30名程度で演奏可能」という事で何か曲がないだろうかというお誘いを頂き、その時この曲の存在を思い出しました。実家の古いパソコンからデータを引っ張り出してきてお送りしたところ、こうして演奏をして頂けることとなり、本当に嬉しく思っております。
田中さんには私が中学生で吹奏楽に出会った最初の頃からお世話になっておりまして、心より感謝申し上げます。
今回の演奏にあたって、一部の楽器を鎌倉シティブラスの魅力をより感じて頂くために追加いたしました(オーボエ、ファゴットの2パート)が、それ以外の音は全て2014年に書いた、そのままです。その頃はまだ本格的に作曲の勉強はしていませんでしたが、それまでに蓄積されてきた音楽体験をもとに様々な海の情景を描きました。
この曲では全般において、いくつかの耳に残るメロディ、リズムが支配力を持ち、起伏を作りながらも一体感を持っていると、改めて楽譜を読んで感じます。
この度は素晴らしいご縁を頂きありがとうございます。幼少の頃から私に関わってくださった方々や、この地元である鎌倉市という素晴らしい土地柄が生み出した作品だと思います。
2022年秋 岡村雄之典

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」メインテーマ 作曲:E.コール 編曲:米山 邦宏

みなさんNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はご覧になった事はありますか?

「鎌倉殿の13人」は、「北条義時」を主人公に北条家が鎌倉幕府において最高権力を持つ「執権」となるまでの生き様を描いた物語。私自身、この演奏をきっかけに大河ドラマを見始め、気付いたらドラマを4回も見返していたり、ゆかりの地巡りをしたり…すっかり「鎌倉殿の13人」の虜です!

鎌倉時代の武士たちが熱い思いで信念を貫く強さ、人を裏切り人に裏切られる人間の怖さ、最期の時まで武士であろうとする生き様、そんな人間模様に面白くも時に切なく、胸が熱くなる思いで見ています。また、メインテーマをはじめ劇中の音楽を手掛けるエバン・コールの楽曲が、さらにこのドラマの情景や心情をより一層リアルなものに仕上げている気がします。

ここ鎌倉で「鎌倉殿の13人」の世界を感じてもらえるように、武士のような熱いハートで演奏します!いざ出陣じゃ!!(Fl S.M)

ユーミン・ポートレート 作曲:荒井由実・松任谷由実 編曲:真島俊夫

1972年のデビュー以来、日本のポップスを牽引し、様々なエンターテイメントを繰り広げてきたユーミンこと、松任谷由実さん。50年間のアーティストとしての活動で発表してきた40枚近いオリジナルアルバム作品の数多くの名曲の中から、今回は初期の作品の7曲をメドレーでお送りします。

どの曲もメロディーを耳にすれば、歌詞を口ずさむことができる珠玉の名曲ばかり。サビを奏でるソロの音色に耳を傾けながら、当時のユーミンの歌を聴いていた皆さんは、ぜひそのシチュエーションも思い浮かべながらお聞きください。

【翳りゆく部屋(1976年)】
~【あの日に帰りたい(1975年)】
~【リフレインが叫んでる(1988年)】
~【朝陽の中で微笑んで(1976年)】
~【卒業写真(1975年)】
~【中央フリーウェイ(1976年)】
~【雨のステイション(1975年)】
(tb H.N)

美空ひばりメドレー 編曲:星出 尚志

美空ひばりの曲を聴くとなぜ涙がでるのか?なぜ心を打たれるのか?
この謎を解くヒントを探しに、美空ひばり記念館を訪れたのは、今年のある猛暑日でした。国民栄誉賞の賞状や
数々の名誉の写真が、ありましたが、やはり そこで、流れていた歌っている映像を見て歌は私の命よ と訴えかける迫力これが全てなんだと理解しました。
今日は、少しでも近づけるように一生懸命 演奏いたします。
(eup Y.N)

涙そうそう  作曲:BEGIN 編曲:山里 佐和子

「涙そうそう」とは、沖縄の言葉で、涙がぽろぽろ流れる様子を表現する言葉です。作詞の森山良子さんはご病気で亡くなられたお兄様への思いを込めてこの曲を書いたそうで、会いたくても会えない人へ綴った言葉の数々には思いの深さが感じられます。
「古いアルバムめくり、ありがとうってつぶやいた、いつもいつも胸の中、励ましてくれる人よ」

歌詞を読み返した時、誰しもふとした瞬間に胸の中で励ましてくれる人がいるのではないかと私も思いました。本日は私達の演奏を聴きながら一緒に心の中で歌って頂けたらと思います。(cl M.H)

「千と千尋の神隠し」Highlight    作曲:久石譲・木村弓 編曲:鈴木英史

ジブリ作品は大好きで、特に久石さんの音楽は聴くだけでどんなシーンか思い起こさせてくれて演奏していても楽しくなります。登場するキャラクターで一番好きなのは「ススワタリ」。『となりのトトロ』にも出てくる「まっくろくろすけ」で、実は金平糖が大好きなんて本当に可愛いですよね。千尋が働くことになった湯屋には八百万の神様が大勢やってきます。お湯につかるお顔の気持ちよさそうなこと。それにしても神様たちは皆さんお疲れなんだなぁ、と今回改めて映画を観返してみてそんなことを感じました。(Hr Y.T)